アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学 (講談社現代新書)



アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学 (講談社現代新書)
アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学 (講談社現代新書)

商品カテゴリ:物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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老化や細胞に興味のある方への入門書です。

前々から私は死というものと老化に並々ならぬ興味があった。科学的に解説している入門書を漁っていたところ、本書に出くわした。前半はアポトーシスとアポ ビオーシスの定義が書かれている。素人にもわかりやすいように記述されていて理解しやすい。半分は老化にさかれる。文中で書かれているヘイフリックの実験 はおもしろい。要するに細胞にはそれぞれ最初から分裂する限界が決まっている、というのである。これはテロメアと呼ばれている遺伝子であって、ちょうど回 数券のように分裂するごとにその長さが短くなっていき、限界にくるとアポトーシスのスイッチが入って細胞は消去されてしまうのである。そのほか、アポビ オーシスとアポトーシスの二本立てで人の寿命はコンとロールされている、という事実には驚く。著者はあとがきに顕微鏡で細胞死を観ていると、宇宙の星の生 成をながめているような気になる、とある。ミクロをとことん突き詰めていくと、マクロの宇宙が見えてくる、というのも印象的だ。
アポトーシスに関するオーソドックスな入門書

 アポトーシスに関するオーソドックスな入門書です。オタマジャクシの尻尾が消えるのは何故か?と言った話から始まり、1972年に、イギリスの研究者達によってアポトーシスが発見された経緯の説明、アポトーシスの定義、を経て、アポトーシスは何の為に在るのか、アポトーシスと病気、細胞死の起源、細胞死と老化・寿命、等へと話は進みます。AIDSにおけるHIVの役割に関しては、学界主流派の説明に大きな変遷が有りましたが、その点についての説明も有ります。(140?141ページ)又、後半には、アポビオーシスの話など、高級な話も出て来ますが、概して平易に、分かり易く書かれており、高校生でも、読めない事は無いと思ひます。今日の医学・生物学におけるアポトーシスの重要性に鑑みて、若い人達にお薦めしたい一書です。

(西岡昌紀・内科医)




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